犬の爪について
皆さん、愛犬の爪について考えたことはありますか?
犬の爪は、前足に5本ずつ、後ろ足に4本ずつ、合わせて18本あるのが一般的です。
しかし、中には20本以上持っているわんちゃんもいます。
今回は、そんな犬の爪についてお話しします。
狼爪
上の写真のように、前足には親指にあたる場所に爪があり、これを狼爪と呼びます。
この狼爪、ほとんどの犬は前足にしかありません。
でも、この爪は狼の名残なんです。狼は後ろ足にも狼爪があり、
前足の狼爪は獲物を抑えるのに、後ろ足の狼爪は山岳地帯などで滑らないように使っていたそうです。
今でも、前足の狼爪はおやつを食べるときや頭を搔くときに使われることがあります。
しかし、ペットとして可愛がられている愛玩犬は山岳地帯に行く必要がないので、進化の過程で後ろ足の狼爪は無くなったと考えられています。
まれに後ろ足に狼爪を持ったまま生まれる子犬もいますが、その場合、ブリーダーが切除することがほとんどです。
これは、JKC(ジャパンケネルクラブ)の犬種標準に従っておこなわれます。
犬種標準には、見た目に関する細かな基準があり、理想的な犬種を育てるための指針となっています。
しかし、グレートピレニーズなどの特定の犬種では、後ろ足に各2本ずつの狼爪を持つことが標準とされています。
グレートピレニーズは、ピレネー山岳地域で古くから使役犬として飼育されていたため、今でも後ろ足に狼爪が残っているのです。
まとめ
狼爪はあってもなくても困らない爪です。
そのため。爪切りの手間を省くために前足の狼爪を切除するブリーダーもいます。
狼爪は地面に触れないので、伸びっぱなしになることが多いです。
しっかりと爪切りをしてあげることが大切です。
皆さんのわんちゃんの爪が何本あるか、ぜひ数えてみてくださいね🐶