COLUMN コラム

危険な交配

今回は犬の危険な交配について3パターンご紹介します。

1.近親交配

近親交配とは、親子や同じ父母から生まれたきょうだい、異母異父のきょうだいによる交配のことを指します。
近親交配を行う理由としては、美しい見た目を形成する遺伝子を継承する希少な血統を継承する
ために行われることがあるそうです。

近親交配を行った場合、短所をより濃く受け継いでしまうことがあります。
そのため、生まれた子は、奇形や感覚障害といった先天的な問題が生じる場合があります。
先天的であることは、生まれてきた後にどんなことをしても根本的にそれを変えることはできません。
つまり、近親交配が行われるということは、なんらかの悪影響が及ぼされる可能性が高いということなのです。

2.適齢期以外での交配

犬の交配の適齢期は2~5歳と言われています。
1歳ごろから交配自体は可能ですが、犬の遺伝病は通常2歳までに発現します。
そのため、1歳という、まだまだ遺伝的な影響がはっきり分からない時期に交配をしてしまうと
生まれてきた子にも遺伝病の影響が出る場合があります。
また、精神的にも2歳の方が少し落ち着いているため2歳からの交配が勧められています。

そして、犬の6歳というのは人間で例えると40歳程度です。
人間と同じように母体への負担が大きく、難産になりやすいため
できるだけ避けた方がいいとされています。

3.ミックス犬

近年では様々なミックス犬が人気を集めていますが、その中には危険な交配も存在します。
少しだけご紹介します。

〇チワックス
ミニチュアダックスフンドとチワワのミックス犬です。
このミックスは、足の短いダックスフンドと骨量の少ないチワワを掛け合わせているため、椎間板ヘルニアになる可能性が高いといわれています。

〇ポンスキー
シベリアンハスキーとポメラニアンのミックス犬です。
このミックスは、大型犬であるシベリアンハスキーと小型犬であるポメラニアンを掛け合わせているため、父母ともに負担が大きく、思い通りの見た目に生まれてくることも少ないです。

好みの見た目のわんちゃんを飼いたくなる気持ちはすごくわかりますが、そのわんちゃんがどのように生まれてきたのかを調べてみると意外な事実があったりします。
わんちゃんをお迎えする際はその犬種について少し知識をつけておくとトラブルを防げる可能性があるかもしれないですね。

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